バンドは『練習』をするのではなく、『リハーサル』を行うべきという話。


バンドによる音楽活動って音楽を作ることももちろんですが、やはりライブを行うことも欠かせない活動なんだと思います。
そのライブでの演奏、パフォーマンスをさらに向上させるために必要なことって、実は「練習」ではないってことご存知でしょうか?
「練習」と「リハーサル」って似ているようですが、持つ意味が大きく違うんです。

「練習」と「リハーサル」の違い

練習というのは基本的に「個人練習」を指します。あくまでもリハーサルのための準備です。
演奏技術を磨くことに費やす時間という考えでよいと思います。

そしてリハーサルというのは、バンドがそれぞれお互いの音のバランスやタイミングを調整し、バンド全体の音をより良いアンサンブルにしていくためのものです。
決して個々のメンバーの練習のためではないので、バンドメンバーはこのリハーサルまでにきちんと自分のパートは練習してくることが最低限必要となってきます。

では、リハーサルをより効果的にするためにはどうしたらよいか?
ここでは大きくわけて3つの提案をします。

1.次のリハーサルのプランニングを行う

次のリハーサルまでのプランをしっかりと立てておくことが必要です。

目標の設定

オリジナル曲でもカバー曲でも、事前にプリプロデータをメンバーに渡してリハーサルまでにきちんと「練習」しておくように伝えることが重要です。
決してリハーサルの時間に練習することのないようにしないといけません。

休憩の取り方を考える

決められた時間ごとに小休憩をとったり、またリハーサルの中盤には少し長めの休憩をはさむなどの工夫をしてボーカリストの喉が回復できるように調整が必要です。

セッティングと撤収を工夫する

意外とセッティングやリハーサル終了後の撤収で時間がとられることが多いです。メンバーのパートによって時間をずらすなどの工夫が必要な場合もあります。

ミーティングはリハーサル終了後に行う

リハーサルの時間内にツアーやリリースのミーティングなどを挟んでしまうと、本来の目的とは大きくずれてしまう時間の過ごし方をしてしまいますので注意が必要です。

スケジュールの共有とリマインダーを活用する

メンバーそれぞれのプライベートが忙しい時などは、リハーサルの日程や時間を間違えたりする場合もあると思います。
せっかく忙しい時間を調整しているのに、メンバーが一人でもかけてしまうとリハーサルとしての意味を大きく失ってしまいます。
きちんとスケジュールを共有し、必要なリマインダー機能などを使用し勘違いを防止する工夫も必要です。 

2.ライブ本番のようにリハーサルを行う

ほとんどのバンドの場合、リハーサルはリハーサルとして割り切ってしまいライブ本番のような衣装やステージングまで意識しないで行うことが多いようです。
演劇関係では本番前のリハーサルでも衣装を着用して行う通し稽古を「ドレスリハーサル」と呼ぶのですが、バンドでもこれは必要と考えています。

本番のセットリストと同じに行う

ライブ本番のセットリストの曲順にリハーサルを行うことは多いと思うのですが、曲間のMCやチューニングのタイミングなどまでは省略されていることが多いように感じます。
しかし、リハーサルの段階でも曲だけでなくMC・チューニングの工程まで行うことで、間をきちんと把握することができ本番の時のトラブルに対処しやすくなると考えられます。

本番ステージのようなセッティングで行う

貸しスタジオでリハーサルを行うことがほとんどだと思いますが、この場合本番のステージとは違いメンバー同志は対面して演奏しています。
そうするとモニターや中音の聞こえ方が本番とは全く異なってしまうため、きちんと本番ステージ上のようなセッティングで、演奏する際の立ち位置や向きも同じようにして行わないといけません。

お客さんがいるのを想定して行う

ステージに上がる以上、自分たちの演奏を聴かせる対象はメンバーではなく「お客さん」です。お客さんがいるようにイメージしてリハーサルを行うことが必要です。

録音、録画する

リハーサルの様子を録音、録画することは多くのバンドが行っていると思いますが、本番開始時間がずれた場合やステージ上のトラブルが起きた場合などを想定したうえでのリハーサルの様子を記録することも本番時のトラブル対処に必要なスキルにつながると思います。

セッティングと撤収

機材のセッティングと撤収を素早く行うこともリハーサルで必要なことです。加えて、素早くチューニングを行う、ギタリストであったらライブ中に弦が切れた場合の素早い弦の張り替え(もしくはサブギターへの交換)も行うとよいでしょう。

次ページ:3.ルールを決める について

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