カナダのポストハードコアバンドである“Silverstein”が2015年5月にニューアルバムをリリースしますね。
Silversteinは2ndアルバムの『Discovering the Waterfront』から好きでして、非常に彼らの音楽性には影響を受けています。
そんなニューアルバムの情報も含めて公式サイトをみていたら、マーチ(グッズ)のラインナップがすごいすごい。
ただ、このSilversteinを調べていくうちに、面白い戦略だなと思いました。

[sc:h2 ]Silversteinとは

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画像引用:Hollywood Music Magazine

シルヴァースタイン (Silverstein) とは、カナダ,オンタリオ州,ブリントンにて結成されたポスト・ハードコアバンドである。
多くのポスト・ハードコアバンドが楽曲から絶叫を外す、いわゆる「脱スクリーム」を行うなか、初期からの音楽性を守りながらも、未だに熱狂的な人気を保っている数少ないバンドの一つである。
引用:wikipedia

2000年に結成しているのでもう15年のキャリアなんですね!
2008年には同じカナダのアーティストということもあり、「Avril Lavigne」のオープニング・アクトとしてツアーに参加した経歴もある実力派です!

[sc:h2 ]マーチのラインナップがすごかった!

サイトをみると、
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画像引用:Silverstein公式サイト

アパレルの通販サイト並みの充実したラインナップです!
ちなみに最上級の5組限定バンドルセットはすでに完売していました!

Silverstein Handwritten Bundleシリーズ $225

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画像引用:Silverstein公式サイト

中身としては、
•バンドメンバーとの電話orビデオチャット
• 1曲の歌詞カード(ボーカリスト“Shane”による手書き&サイン)
• ニューアルバム”I Am Alive In Everything I Touch”のセッションで使用したドラムスティックとギターピック
• ジップアップパーカー(サークルスネークのデザイン)
• Tシャツ(ニューアルバムのジャケットデザイン)
• Tシャツ(“The World In Your Hands” デザイン)
• プロモーションポスター(11″ x 17″サイズ)
• カセットテープ(限定500個)
• シルクスクリーンポスター(18″ x 24″サイズ 限定500)
• 指輪(10号・ネックレスとしても使用できるようなチェーン付)
• ステッカー
• サイン入りフォト8″ x 10″
• コーヒーマグカップ$コーヒーセット(コーヒーは“シングルオリジン”)
• アナログレコード(250枚限定 180g重量版・ピクチャーレーベル・CD付) 
• CD(12曲入り・ジュエルケース)
• インスタントグラティフィケイショントラック
• フルデジタルダウンロード(2015年5月19日に配信)

Silverstein Mega Bundleシリーズ $95

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画像引用:Silverstein公式サイト

• ジップアップパーカー(サークルスネークのデザイン)
• Tシャツ(ニューアルバムのジャケットデザイン)
• Tシャツ(“The World In Your Hands” デザイン)
• プロモーションポスター(11″ x 17″サイズ)
• カセットテープ(限定500個)
• シルクスクリーンポスター(18″ x 24″サイズ 限定500)
• 指輪(10号・ネックレスとしても使用できるようなチェーン付)
• ステッカー
• サイン入りフォト8″ x 10″
• コーヒーマグカップ$コーヒーセット(コーヒーは“シングルオリジン”)
• アナログレコード(250枚限定 180g重量版・ピクチャーレーベル・CD付) 
• CD(12曲入り・ジュエルケース)
• インスタントグラティフィケイショントラック
• フルデジタルダウンロード(2015年5月19日に配信)

あとはそれぞれの組み合わせによって価格が異なるセットのラインナップ。

[sc:h2 ]Silversteinのマーチ戦略を考える

1.公式サイトがオンラインショッピングサイト

Silversteinの公式サイトのドメイン名って“http://www.silversteinmusic.com/”なんですが、このドメインには直リンクで“http://risepreorders.merchnow.com/”に飛ぶようになってます。
現在は2015年5月19日にリリースされるニューアルバム”I Am Alive In Everything I Touch”のプリオーダー期間ですから、恐らくリリース後はこの直リンクは解除されて通常のSilversteinの公式サイトに飛ぶようになるのだと思います(たぶん)。

2.フルアルバムCDの価格が激安

日本のフルアルバムCDって相場が2500円~3000円程度が多いのですが、Silversteinを始め多くのバンドのフルアルバムCDの価格は$11(約1300円)!
もちろん国内と海外のCDプレスや流通事情も異なるので一概には言えないかもしれませんが、あきらかにCDが安い!
そりゃあファンとしてはCDがこれだけ安ければもう少しお金をだしてマーチまで欲しくはなります!

3.レーベルの収益=CDではなくなった

直リンク先のドメイン名などをみると、SilversteinのレーベルであるRise RecordsはCDではなくマーチの販売に力を入れ始めているとわかります。
もちろん販路の選択肢の幅を広げる意味でiTunesやSportifyなどでのデジタルリリースは行いますが、あくまで「メイン」ではないように感じます。

今の世の中、自社サイトでの音源のダウンロードシステム構築は簡単ですのであえてiTunesなどマージンを取られる媒体を使用しなくてもよくなってきたことも一つかと思います。

4.バンド=ブランドとなりつつある?

バンドやアーティストなど、ミュージシャンが提供するのは「音楽」だけではなく、音楽に絡む「文化」や「ライフスタイル」になりつつあるかもしれません。
じゃなかったら、アルバムジャケットが印刷されているコーヒー豆なんてバンドルに入れませんから!笑
(例として、SilversteinのTシャツを着て、アナログレコードやカセットが飾ってある部屋で、ニューアルバム(CD)を聴きながら、コーヒーを飲む…のようなイメージ)

こうなるともはやバンドは一つのブランドとして成り立つのかもしれません。

5.デジタル化できるコンテンツ、できないコンテンツの扱いを分ける

インターネットが普及した今、違法ダウンロードだったりYoutubeへのアップロードを完全に止めることって難しいのかと。
そうなると、バンドが提供できるオリジナルのものってライブ会場での「体験」であったり、大量コピー&配布が難しい「グッズ」になるのかと。

コピーされてしまうものは「ノベルティ」、コピーできないものを「商品」とわけて扱う必要性があります。

6.資金力がなくてもマーチ制作は工夫が大事!

Rise Recordsほどの大手レーベルになれば資金力も販路もあるから、あそこまでバラエティ豊かなバンドルセットを準備できるともいえます。
ただ、逆に資金力のないバンドやレーベルは「数」ではなく「希少性」を前に出すマーチ制作が良いのかもしれません!

例の一つとして挙げれば、国内のインディーズメタルコアバンド“MEANING”のマーチはVo/GtのHAYATOさん自身で完全DIYで制作しているようです。
そのための「SiX PACK STORE」という工房まで手掛けていますし。

[sc:h2 ]まとめ

うーむ。やはり海外レーベルの運営方法からは学べる点が多いなと。
ただ、その方法がそのまま日本の風土、音楽シーンに合うかどうかと言えば難しいところかもしれません。

国民性や文化の違いもあれば、ファンの年齢層、性別、客層なども異なりますし。
ただこれらのやり方を一つの「事例」としてとらえ、自分たちを応援してくれるお客さんにどのような形で提供できるかを考え、応用することが大切なのかと。

「求める前に、まず与えよ!」
って言葉、大事です!

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